⾃動⾞⽤電池技術
環境対応車の進化を支えた、ISS対応鉛バッテリー開発の先駆者

2010年代初頭、自動車業界では環境負荷の低減や安全性向上といった社会的ニーズの高まりを背景に、走行系の電動化やハイブリッド化が進み始めました。これにより、自動車用鉛蓄電池には、高い充電受入性能や出力性能、そして耐久性能が求められるようになりましたが、当時の技術では十分に応えきれず、バッテリーメーカーと自動車メーカーが協力して新たな開発に挑戦していました。
業界に先駆けた量産化と、次世代技術への進化
当社はこうした潮流の中で、アイドリングストップシステム(ISS)車両に適した高い充電受入性能と耐久性能を有する鉛蓄電池を開発し、業界に先駆けて量産化を実現しました。その成果が認められ、2011年に日産自動車より「NISSAN Global Supplier Award イノベーション賞」を受賞。さらに2016年には、従来品比で耐久性能を約1.5倍に向上させた次世代鉛バッテリー「Tuflong G3」を発売し、翌年には「“超”モノづくり部品大賞・日本力(にっぽんぶらんど)賞」および「GSC(グリーン・サステイナブルケミストリー)賞・経済産業大臣賞」を受賞しました。現在、この技術は「Tuflong PREMIUM PLUS」「Tuflong IS Lite」「Tuflong HG-IS PLUS」など、次世代製品群へと受け継がれています。
