サステナビリティ

メッセージ

トップメッセージ

代表取締役 社長執行役員
吉田 誠人


 当社は、2021年12月に昭和電工マテリアルズ(現在のレゾナック)からエネルギー事業部門が独立し、操業を開始しました。当社の母体は、100年以上の鉛蓄電池製造・販売の歴史を有する旧新神戸電機です。産業用、自動車用鉛蓄電池と共に電源装置、ゴルフカート、監視装置と言ったエネルギー関連製品を中心にモビリティ・社会インフラ分野に貢献してまいりました。鉛蓄電池は電槽を含むすべての部材をリサイクルで活用する事ができ、再生した鉛を使用する事でCO2削減効果もあります。まさに脱炭素社会・循環型社会に即したエネルギーデバイスです。温暖化などの環境変化に伴い、ゼロエミッション社会に向けた目標やそれを実現すべき取り組みが活発になって来ています。上述した鉛蓄電池関連技術を保有する当社は、将来のゼロエミッション社会に貢献できる機会はより拡大して行くと考えています。

 当社の企業理念は、「蓄電池に新しい知恵を足し、品質にこだわり、『任せていただける提案型蓄電ソリューション企業』として人々に安心・安全を提供します。」です。監視装置を蓄電池に付ける事で正しい使用や運用によってより長く使用して頂くサービスや、品質にこだわるものづくりで廃棄物量の削減、更には蓄電池のリサイクル向上にもステークホルダーの皆様と取り組んでいます。環境に優しい電動ゴルフカートや再生エネルギー領域で蓄電池をコアとしたソリューションを提供し、地球環境と社会へ貢献してまいります。

 当社グループは、2030年までの中期的なGHG排出削減目標を設定し、SBTiの承認を取得しました。また、2050年にScope1、2でカーボンニュートラル達成を目指し、社会に貢献することを宣言しています。化石燃料からグリーン電力へのエネルギー転換、再生可能エネルギー導入、CO2削減効果のある製法への転換といった施策を推進し、GHG排出量削減を推進します。

 これからも当社グループは、これまで培って来た蓄電池技術を活用し、ソリューションを提供する事業会社を目指し、世界中の人々に安心安全な社会実現に貢献できるように邁進してまいります。

サステナビリティ推進担当役員の想い

上席執行役員 環境安全・品質保証本部長
山口 裕朗

 近年、気候変動や資源の枯渇、人権問題などの社会課題は、人類が将来にわたって持続的に安定・安心な生活を維持するために解決しなくてはいけない課題と認識しています。「人々に安心・安全を提供する」ため、当社グループは事業活動を通じて社会に貢献していく取り組みを進めています。

 当社グループの主力製品は100年以上の販売・実績をもつ鉛蓄電池です。鉛は環境負荷物質として知られていますが、適切に使用することで皆様や社会に安心・安全な製品を提供することが可能です。持続可能な社会を実現するために鉛のリサイクル率を高め、且つ資源の有効活用を進めます。また脱炭素の鍵を握る蓄電池技術を高め、様々な製品・サービスの提供を通じてGHG削減、ひいては社会に貢献してまいります。

 環境課題への取り組みだけでなく、事業基盤を強固にするため、人権の尊重、従業員の働きやすい環境づくり、労働安全衛生の確保を推し進めています。当社グループ独自の行動指針、行動規範を定め、人権尊重、法令順守、公正で誠実な事業活動を従業員と対話、教育を繰り返し、理解を深めて頂いています。事業活動において最優先事項は安全衛生であると位置づけ、全グループを上げて労働災害撲滅、安心・安全な職場環境づくりに取り組んでおります。これらの活動は、当社グループで最も重要な会議である「環境安全CSR会議」を四半期に一度開催し、活動の振り返りや改善策の議論を行い、全従業員への周知と活動レベルの向上を図っています。

 当社グループは、サステナブルな企業として、より高度な事業運営を目指し、継続して取り組みを進め、社会に貢献してまいります。