当社の強み

バーチャル工場見学(埼玉事業所)

生産製品

自動車用鉛バッテリー
電源装置
電動ゴルフカート

工場施設紹介

電池工場(⾃動⾞⽤バッテリ-製造)

鉛蓄電池の原料から極板、組立、充電、梱包と自動車用バッテリーが出来上がるすべての工程を有した工場です。乗用車やバス・トラック、農業機械や建設機械などラインナップは様々です。

総合技術棟

設計・品質・環境安全などの技術部門に加え、人事総務・財務・IT・調達など、事業所の運営に関わる部門の社員が執務する拠点です。技術部門と管理部門が一体となり、事業所全体の機能を支える重要な施設です。

自動倉庫

最大6,000パレット、約30万個の自動車用バッテリーが収容可能な大型自動倉庫です。ここから日本各地へ自動車用バッテリーが発送されます。

機器工場

直流電源装置の筐体製作、組立・配線、性能検査、出荷と板金加工から、装置完成までの一貫した生産体制を整えています。蓄電池と装置を組み合わせ、停電時に電気を必要とする設備や、制御機器などへ安定した電力供給を必要とする設備になくてはならない装置を製作している工場です。

カート工場

日本で初めて電動カートを開発。ゴルフ場はもちろん、観光地や工場、リゾート施設など幅広く活躍する電動カートの製造工場です。

研究棟

機能を向上した鉛蓄電池の要素技術開発、また将来を担うニッケル亜鉛電池や次世代電池の研究開発を行っています。

食堂

社員食堂は、明るく清潔感のある空間で、栄養バランスに優れた日替わりメニューを、リーズナブルな価格で提供しています。従業員のお腹と心を満たす、憩いの場です。

水処理プラント

工場の各工程から排出される排水中の鉛成分や酸を環境基準値以下まで除去し、河川に放流可能な水質レベルまで処理を行う、環境負荷の低減に配慮した施設です。

製造工程を紹介

自動車用バッテリーができるまで

  • 極板工程(鉛ペースト製造)鉛粉

    極板工程(鉛ペースト製造)鉛粉

    鉛粉は、鉛インゴットを高温で溶融し球状に加工して鉛塊をつくり、それを回転ドラムに投入して空気を供給しながら回転させ、鉛塊同士の衝突と酸化反応によって微粉末化することでつくられます。

  • 極板工程(鉛ペースト製造)練合

    極板工程(鉛ペースト製造)練合

    鉛粉に、希硫酸、水、添加物を加えて混合し、化学反応によって鉛ペーストをつくります。
    鉛ペーストは電池に必要な正極・負極の材料になります。

  • 極板工程(格子製造) 鉛シート圧延

    極板工程(格子製造) 鉛シート圧延

    自動車用バッテリーの格⼦基板を製造する⼯程です。鉛インゴットを板状に加⼯し、さらに圧延してシート状に仕上げます。この圧延加⼯により、格⼦基板の強度と耐久性が⾼められ、⻑期使⽤に耐える品質が確保されます。

  • 極板工程(格子製造) エキスパンド工程

    極板工程(格子製造) エキスパンド工程

    シート状の鉛を格子形状に加工する工程です。プレス機で切り目を入れ、それを広げて網目状にし、さらに打ち抜き加工で集電部を形成します。こうして製造される格子基板は、電極を支え電流を効率的に流す役割を担います。

  • 極板工程(鉛ペースト製造)練塗

    極板工程(鉛ペースト製造)練塗

    練合工程で製造した鉛ペーストを、エキスパンド工程で成形された格子基板に均一な厚さで塗布し、所定の寸法に裁断します。これにより正極電極と負極電極ができあがります。

  • 極板工程(鉛ペースト製造)熟成

    極板工程(鉛ペースト製造)熟成

    練塗工程でつくられた電極は、ペーストを乾燥させ、熟成乾燥炉にて、酸化反応を進めることで格子基板との密着性を高めます。性能と耐久性を左右する重要な工程になります。

  • 成形工程

    成形工程

    自動車用バッテリーの外装であるケースと蓋には、耐候性に優れた樹脂を採⽤しています。射出成形により製造され、⾼い精度と耐久性を確保することで、過酷な使⽤環境にも対応できる品質を実現しています。

  • 組立工程

    組立工程

    極板工程でつくられた正極・負極の電極と成形工程でつくられたケース‧蓋を用い、電池を組立てます。正極とセパレータにおおわれた負極を交互に重ね集電部を溶接し電極群をつくり、1群2Vの6群を直列接続して12Vを形成します。ケースに封止して、端子成形して自動車用バッテリーをつくります。

  • 充電工程

    充電工程

    完成した自動車用バッテリーに希硫酸を注入し、直流電流を流して充電することで、使用できる状態になります。その後、各種検査を経て品質を確認し、自動車用鉛電池として出荷できる製品となります。

  • 梱包工程

    梱包工程

    最終検査後、梱包箱に収納し、お客様の元へ出荷されます。

    電源装置ができるまで

    • 仕様書・図面作成

      仕様書・図面作成

      電源装置は、個別受注品(オーダーメイド)で、お客様の用途や設置環境・ご要望・ご指定の条件に合わせ、見積・設計(電気CAD)を行い、お客様にご提案します。ご注文頂いた後、装置の製作設計(3D-CAD)を行い製造指示を行います

    • 製缶・塗装

      製缶・塗装

      電気部品を収納する筐体(キュービクル)を製作・塗装します。
      タレットパンチプレス複合機で板金加工を行い、折り曲げ・溶接・筐体組立を行います。
      塗装はお客様のご指定内容(色・膜厚・艶)で仕上げます。

    • 組立①

      組立①

      塗装が施された筐体に、板金部品(パネル)や各種電気部品を取付します。
      内部認定資格者により端子部の圧着を行い、配線・整線作業を行います。

    • 組立②

      組立②

      全ての配線繋ぎ込み完了後、正しく接続されているかの導通確認を行います。
      組立製造の最終確認として、工程内検査員による確認を行い、検査へ引き渡されます。

    • 完成品性能検査

      完成品性能検査

      お客様と取り交わした図面・仕様書通りに作られているかどうか検査します。
      外観検査や電気特性の検査などがあり、電気特性に関わる検査データは自動で取り込みます。

    • 出荷

      出荷

      検査終了後は、製品を綺麗に清掃し、梱包後、トラックに積み込み出荷します。

    • 設置工事・メンテナンス

      設置工事・メンテナンス

      お客様ご指定の場所に、電源装置を設置致します。
      また、納入後も末永く安全にお使い頂くための定期メンテナンスも
      ご提供しております。

      ゴルフカートができるまで

      • フレーム製作

        フレーム製作

        ロボットによって生産された3種類の分割フレームを、1台の完成フレームに仕上げる工程です。

      • 組立工程①

        組立工程①

        フレームに部品を取付けながらカートを組立てていきます。
        走行モータやミッションなどの駆動部やステアリングギヤなどの操舵部をフレームに組付けます。

      • 組立工程②

        組立工程②

        各電気部品を配線で接続する配線作業を行い、その後にバッテリーを搭載します。

      • 組立工程③

        組立工程③

        検査装置にてカートの走行確認を行います。
        カウルなどの外装部品を取付けてカートを完成させます。

      • 出荷前テスト走行

        出荷前テスト走行

        組立完成したカートをゴルフ場を想定した坂道のあるテストコースで走行させて動作の確認を行います。
        走行後充電確認をして検査終了となります。

        事業所長より

        始動用鉛蓄電池の製造過程には環境への負荷、危険をともなう工程もあります。
        私たちは製造過程におけるGHG(温室効果ガス)削減に継続的に取り組むとともに、ひとりひとりがコミュニケーションや声掛けを大切に“ 安心・安全”な職場環境を追求し、お客さまに安心して使っていただけるモノづくりに取り組んでいます。

        埼玉事業所長  田畑 邦晃